駄菓子バンザイ!
しぶいガラス戸を
あけて「ちょうだいな」
わたがし、あんず、ふがしに すこんぶ
せんべいは梅ソースで
駄菓子屋と言えば、みな様々な思い出があるのではないだろうか。私が住んでいた蕨市では、思い浮かぶだけでも、3軒はあった。
その中でよく足を運んだ駄菓子屋は、お店の構えがとても渋かった。
全面のガラス戸をガラガラと開けて、必ず一声、「ちょうだいな」または「くださいな」と、奥にいるおばちゃんに声をかけて入った。
そこで買うのはたいてい決まっていて、私の好みは、みつあんずだった。
お店には甘い物はもちろん、なぜかすっぱい物もたくさんあった。
酢こんぶ、すもも、さくら大根、酢イカなど。今これを書きながら、だ液が自然と出て来てしまう。これらは今でも売っているし、今でも美味しい。駄菓子バンザイだ!
当時は一本一本買っていた大好きなふ菓子。
大人になった今、袋ごと買えるしあわせを、密かに味わっている。