ぐにゃじん

しょうねんに

あいに行ったよ 本当は

わたしだけお豆の

せんを引いて楽しんだ ぐにゃじん

 

ぐにゃじんという遊びをご存知の方は果たしているだろうか。

敵と味方に分かれて行う、簡単に言うと、陣取りゲーム。子どもの頃の遊びで、好きだったものはと聞かれたら、まずこのぐにゃじんを一番に挙げるだろう。

校庭などの広い敷地で、まず線をぐにゃぐにゃ蛇のように書く。ぐるっと一周させてスタートの所に近づける。だいたい6名から20名ほどの人数でできる。

攻めと守りを決めたら、攻めのグループは、一人ずつ、スタートからゴールまでぐるっと回る。ゴールに行けた者は中の陣地に入り、宝のある場所まで行けたら勝ち!

ただ、陣地の中には、宝を守ろうとする敵がいてゴールに着くまで、押したり引っ張られたりする。道から出てしまうと、その人はそこでアウト。

細くなった道をいかに通れるか、そこに、このゲームの醍醐味がある。守る方も命をかけて、時には自爆をしてまでも通らせないという、使命に燃えていた。ドキドキハラハラ、こんなに面白い遊びを一体誰が考えてくれたのだろう。

昔は放課後になると、低学年も高学年も一緒になって遊んだ。幼くおませな私は、好きになった6年生の男子に会うのが、もう一つの楽しみで、お豆となって参加したものだった。

 

(お豆とは、一緒には遊べるが、参加者の数には入れない、ハンディキャップのようなもの)