ヤマザキパン屋
しろいお砂糖のかかった
あまいパンを
わくわくしながら待った
せのびをしてお金を渡して
想い出のパンとは、今でいう、ロシアパンのような味だった。違うのはその形。パンの生地にチョコレートがマーブル状に混ざり、形は細長いキューブ型。出来るだけお砂糖がたくさんかかったのを見つけて、パン屋のおじさんに取ってもらったっけ。
日曜の朝は両親も朝寝坊していたので、私一人、近所の「ヤマザキ」に小銭を持って歩いて行った。頭に浮かぶのはこのパンだけだ。ただ名前がどうしても思い出せない。ココアパン?
ココアロール(キューブなのに)?
あんなに大好きだったのに、どうしても思い出せないのが悔しい。
小学生1,2年の私にはショーケースがとても高く、お金を渡すのもやっとだった。
しろつめ草の首飾り
しろつめ草
あげる
わっかにして
せっせと編んだ
私が子供の頃は、空き地や草むらが、あちこちに有った。最近の子どもたちは、四つ葉のクローバー探しを知っているだろうか? クローバー自体、なかなかお目にかかれなくなった。
編み方を友だちに教わり、せっせと編んでみた。
出来た首飾りを、新しい友だちにあげることが、仲よしの印だ。
白いボンボンのような花の首飾り。今でも自分は編めるだろうか。