ヤマザキパン屋

しろいお砂糖のかかった

あまいパンを

わくわくしながら待った

せのびをしてお金を渡して

 

想い出のパンとは、今でいう、ロシアパンのような味だった。違うのはその形。パンの生地にチョコレートがマーブル状に混ざり、形は細長いキューブ型。出来るだけお砂糖がたくさんかかったのを見つけて、パン屋のおじさんに取ってもらったっけ。

日曜の朝は両親も朝寝坊していたので、私一人、近所の「ヤマザキ」に小銭を持って歩いて行った。頭に浮かぶのはこのパンだけだ。ただ名前がどうしても思い出せない。ココアパン?

コアロール(キューブなのに)?

あんなに大好きだったのに、どうしても思い出せないのが悔しい。

小学生1,2年の私にはショーケースがとても高く、お金を渡すのもやっとだった。

 

しろつめ草の首飾り

しろつめ草

あげる

わっかにして

せっせと編んだ

私が子供の頃は、空き地や草むらが、あちこちに有った。最近の子どもたちは、四つ葉のクローバー探しを知っているだろうか? クローバー自体、なかなかお目にかかれなくなった。

編み方を友だちに教わり、せっせと編んでみた。

出来た首飾りを、新しい友だちにあげることが、仲よしの印だ。

白いボンボンのような花の首飾り。今でも自分は編めるだろうか。

わたあめ

しろや

あか

わたあめ
せがんだ遠い日
 
夕暮れ時、親に背負われた自分の姿が思い浮かんだ。
夏祭りの帰り道、出店で売っていた、大きなわたあめを、「買ってー」とせがんだ。子供ながらに高価なお菓子と知ってか、親に断られても、しょうがないと心得ていた。
今でもキャラクターの絵が白やピンクの袋に描かれている。夏祭りの切ない想い出。
母も父ももういない。
 
生まれてから、25歳で平成を迎えるまで、物心ついてから、青春という一つの時代を終えるまで、あの素晴らしき昭和に私は生きて来ました。
忘れてはいけない、伝えておかなくてはいけない、たくさんの「センチメンタル」をこれからブログに綴っていきます。